柳ヶ瀬舞の日記

日記などの備忘録

まどろみの精神科⑤入院10日目「快癒を待ちながら」

今日、入院10日目を迎えた。
眠気がひどく1日にコーヒーを最低3杯は飲む生活をしている。入院していてコーヒーを飲んでもいいのかしらん。そう思いながらも自律神経をただすためと思い、眠い目を擦りながら本を読む日が続いている。

 

私の入院している病院が大学付属病院だと実感するときは回診のときだ。1日に3回回診があるときもある。

①朝の回診
朝の回診が1日のなかでいちばん重要だ。
その日の睡眠状況だったり、不調なところを申告する。私は今日読む本の話をしたりする。主治医の先生、担当の先生、当直の先生などで構成される先生たちで5~6人が病室に集まる。
②教授回診
教授回診は毎週の水曜日午後に行われる。
日々の不調についてヒアリングを行ったり、逆に質問されたりする。主に話をする先生は教授らしい。研修医ではないが学生らしい医者の卵が4、5人連れられている。
③夜の回診
20時30分に当直の先生が病室に挨拶に来る。翌日の検査などの同意のサインなどを求められる。当直の先生1人のみ
③面談
毎週月曜夕方に主治医のK先生ひとりと面談。
20分くらいかけて入院の状況や退院後の展望について話す。面談室を利用して腰を据えて話す。

私の治療は双極性から単一性のうつ病の治療、つまりフツーのうつ病の治療にシフトチェンジした。うつ病といってもその症状はさまざまで、気分の落ち込みだったり、自己臭がきになったり、幻聴が聞こえたりと多種多様だ。
私は自分の状態を知るため病院の本屋に面陳されていた精神科医小林聡幸さん『うつ病ダイバーシティ』(金原出版)を読んだ。非常に示唆に富んでいて勉強になった。

とくに「待つことが得意なひとはうつ病の快癒が早い」とか「1秒が長いと感じる患者もいる」とか。時間の概念と実感についてとても考えさられる。
今日は家族との面会日で、家に届いていた本を持ってきてくれる。とにかくヒマなので1日に2冊の本を読了することも少なくない。病院には書店もあることはありがたい。
今日は朝の回診も終えた。面会とお風呂と買い物は午後のため、午前中はゆっくりと本を読もうと思う。