柳ヶ瀬舞の日記

日記などの備忘録

まどろみの精神科④入院7日目「WiFiは手に入れたけれど……」

(文章が消えてしまったので、記憶をもとにもう一回書き直す)
入院7日目が過ぎようとしている。
入院生活はおおむね快適で順調だ。すこしの微熱があるけれど、それ以外障害と思えることはない。
とくに読書に時間をおしみなく使える。ローマ皇帝になったり金閣を燃やしたり、ナボコフの文学講座を受けたりしている。想像力はどんな鳥よりも高く飛べる。

またWiFiを手にいれたけれど、動画を見るには最低限にしている。
家ではダラダラと動画を見ていたけれど、今はネットにつなぐこともTwitterの読了記録と闘病日記を書くときと、すこしの仕事に向き合うときだけだ。デジタルデトックスは完了しつつある。

今日で入院7日目ということで、K先生と面談をした。
K先生のことを日記に書いています、と言ったら先生はちゃんとしなくちゃ、と言った。面白い先生です。
入院生活はいまのところ自分の制御下にあるのだけれど、なぜ生活がアウト・オブ・コントロールになってしまうか、自分でも考えるようにしたい。
またいまの状況だと早めに退院できるかもしれないということを伝えられる。

病棟には持つひとの人格を感じさせない本棚がある。

病棟の人格を感じさせない本棚。使われていない卓球台が向かって右手にある。



マンガと文庫が主にある。本はカフカの『変身』からジェーン・スーさんの『貴様いつまで女子でいるのか問題』まである。女性向けマンガは『動物のお医者さん』『のだめカンタービレ』『ちはやふる』『赤髪の白雪姫』など統一性がない。患者さんの置き土産の可能性が高い。

同室のYちゃんとは別に19歳の女の子Yりちゃんと少しだけ親しくなった。Yりちゃんは
なにわ男子が好きな女の子。とにかくよく喋る子で、不安だから喋るのか喋るから不安なのかよくわからない。統合失調症らしく、幻聴に悩まされている。会話をしていても「いま聞こえませんでしたか?」と話すことが多い。とにかくつらそうで、大きな声をあげるときもあったりする。編み物をしているときは話を聞くようにはしている。

今日はお風呂が午前中だったため、朝一でお風呂に入った。朝風呂とは優雅に感じる。